医療機関の最後の砦「高度救命救急センター」とは?

高度救命救急センターは、厚生労働省が定める施設の1つです。2022年では、全国に46箇所、その中でドクターヘリは26箇所にしかありません。高度救命救急センターへの来院方法は、救急車、ドクターヘリ、ドクターカーです。患者が直接高度救命救急センターへの搬送をお願いすることはできません。高度救命救急センターは、別名「最後の砦」といわれており、特別緊急度が高く重篤な患者を受け入れています。患者の症例としては、切断、熱傷、中毒などの集中治療が必要をなる場合です。何個もの診療科領域が対象となっています。これらの症状をもった患者は、1秒でも早く処置を行わないと命に関わります。そのため、常に手術が出来る人員である麻酔科などを常に待機させているのが特徴です。

また、救命救急センターとの違いは明確ではありません。しかし、分かりやす違いの基準として、高度救命救急センターでは整備基準が定められています。多くの診療科領域の症例が対象となるので高度な医療が必要となること、24時間体制で職員を配置すること、必要な医療機器を揃えることなどです。これらの整備基準は、高度な医療を提供するため必須な項目となっています。24時間365日体制で、高度救命救急センターは重篤な患者の命を救っています。重篤な患者を対象としているので、1秒でも早く処置を行わないと命に関わってしまうでしょう。そのため、より優れた専門性や迅速な判断、冷静な対応などが必要となります。